4月に開幕する大阪・関西万博で、大阪府が実施する子どもたちの無料招待事業。市町村立の小中学校単位での参加について、府教育委員会の1月時点のまとめでは、計1436校(約60万人)のうち、参加希望は8割弱の1133校(約42万人)だった。このデータをもとに、朝日新聞の取材も加え、市町村別の参加率を出した。全体を見ると、北部よりも南部の方が参加率が高いところが多いという結果になった。
大阪市の場合、市立小中学校の9割以上が参加の意向を示している。市教委の担当者は「万博会場まで近く、大半の学校が公共交通で行けるのが大きい。バスを使う学校も含めて交通費は全額補助する見込み」と話す。
大阪狭山市は全校、全学年が参加する予定。全校分の貸し切りバスを手配し、予算で全額補助する。熱中症のリスクを考え、小学校は4~6月に設定した。古川照人市長は「万博は未来が見られる良い機会。刺激を受けて帰ってきてほしい」と期待を寄せる。
和泉市はバス代の価格高騰分を予算で補助する方針だ。辻宏康市長は「熱中症対策や引率時の安全など、万が一に備えてマニュアルを整備する」と話している。
不参加の小中学校、理由は?
一方、吹田市立の小中学校は…