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国土交通省の水嶋智事務次官との面会後、報道陣の取材に応じる佐賀県の山口祥義知事=2026年4月16日午後6時9分、東京都、吉田貴司撮影

 整備のあり方が決まっていない九州新幹線西九州ルート武雄温泉―新鳥栖間について、国土交通省の水嶋智事務次官と佐賀県の山口祥義知事が16日、同省で非公開で面会した。水嶋次官は、ルートを特定しない形で、環境影響評価(アセスメント)を実施することを提案したという。山口知事も受け入れる可能性を否定しなかった。

 水嶋次官と山口知事は昨秋から都内や佐賀県内で、新幹線問題の意見交換を重ねている。

 環境アセスは、大型の開発事業を実施する前に必要となる、環境への影響を調べるための手続き。面会後に報道陣の取材に応じた水嶋次官は「ルートの判断を留保した上でアセスをやっていくことはどうでしょうかと、私からは申し上げている」と明らかにした。

 また、水嶋次官は一般論としつつ、予算化のためには来年度予算の概算要求に間に合うタイミングでの意思決定が必要だと説明。山口知事とは5月の連休明けごろに再び意見交換することで合意したという。

 同区間をめぐっては、国は佐賀駅を通るフル規格での整備を主張している。一方、山口知事は、佐賀駅より南側を通るルートについて、佐賀空港や有明海沿岸道路との連携を挙げ、「一考に値する」などとしてきた。

 山口知事は報道陣から、アセスを容認することがあり得るかどうか問われると、「その可能性を今探っているということ」とした。ただ、「アセスをすることになっても、『フル(規格)をやる』ということではない」と説明。佐賀県が懸念している多額の財政負担などの問題も解決しなければ、合意には至らないとの考えを強調した。

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