Smiley face
候補者の街頭演説に集まった人たち=2024年6月29日午後2時8分、 東京都大田区蒲田5丁目、中村英一郎撮影

 7日投開票の東京都知事選に対し、全国の知事は何を求め、新知事に何を期待するのか。東京のあり方は地方にも大きな影響を与える。それだけに、都知事選が告示された6月20日から7月5日の定例会見などで、各地の知事からは、都の枠を超えて全国的な課題に積極的に関わるよう求める声が相次いだ。

「一極集中」を問題視

 出生率の低い東京に地方から若者が吸い寄せられ、人口減に拍車をかける「東京一極集中」について、人口減少率が最も高い秋田県の佐竹敬久知事は「地方の人口減や日本の少子化の問題もあるが、国の危機管理の上で非常にまずい。災害が万が一起きれば、日本のすべてが機能まひする。日本の首都として立派な東京にするのは良いが、何でもかんでも集めるのはかなり問題」と指摘。大阪府の吉村洋文知事は「何か大きな問題が発生した場合の受け皿や代替機能はどうするのか。一極よりも多極が成長する都市を目指していくべきだ」とし、「東西二極の一極として大阪自身が役割を果たすことが、結果として一極集中の是正になる」と語った。

記事の後半で13人の知事のコメント一覧を紹介します。

 群馬県の山本一太知事も「多…

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