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電子黒板に映る国語の教科書を指さし、「子どもはわからない」と語る永田守さん(左)と水本王典さん=6月22日、東京都小金井市の東京学芸大学

 小学校の先生が、分厚い教科書から、不合理な内容を洗い出す――。そんな発表が6月末、都内で開かれた公教育計画学会であった。

 北海道妹背牛(もせうし)町立妹背牛小学校教諭の水本王典(きみのり)さん(57)と兵庫県芦屋市立小学校を退職した元教諭の永田守さん(58)が、それぞれ3年生の算数と国語の教科書について、世代の違う教員と計3人ずつで分析した。

 まず、水本さんが紹介した算数の問題の一つが、「20cmのリボンがあります。20÷4の式になる問題をつくりましょう。また、答えのもとめ方を、図を使ってせつ明しましょう」。

■教科書があちこちで説明求め…

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