
就任後初の衆院予算委員会に臨む高市早苗首相は、初日の7日午前3時に首相公邸に入った。一室にこもると、各省庁が準備した答弁書にひとり赤ペンを走らせた。「ビーッ」。首相がブザーを鳴らしたときだけ隣室に待機する秘書官らが入り、内容を調整した。
自分の言葉で発信することにこだわった首相。答弁準備は3時間半も続いた。「自身のこだわりを盛り込み、高市政権としての新たな答弁ラインを考えていた」。官邸幹部はそう明かす。
仲間と群れずに一人で抱え込む――。就任前からそんな孤高の政治スタイルを指摘されてきた首相。議員らとの会合より、宿舎に資料を持ち込んで読み込むことを好んだ。就任から1カ月、外交や国会対応に追われたこともあり、外での会食は一度もない。そんな決して党内基盤が強くない首相を官邸内で支えるのは、首相の保守的な政治理念に共鳴する側近たちだ。
自民総裁選直後、公明の連立離脱で窮地に陥るも日本維新の会との新たな連立で乗り切り、現在は歴代屈指の高さの内閣支持率を維持する高市早苗首相。政権発足から21日で1カ月。見えてきた権力構造とは何か。
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