24日の「土用の丑の日」を前に、焼津水産高校の生徒が育てたニホンウナギが20日、松坂屋静岡店(静岡市)で売り出された。栽培魚業科の生徒が店頭に立ち、自慢のウナギで猛暑を乗り切ってとアピール。定番の長焼き(税込3500円)やうな重(同2480~3999円)などがずらりと並んだ。販売は24日まで。
この日は全国高校野球選手権静岡大会で、同校野球部が聖隷クリストファーと対戦した。3年の朝比奈惟月さん(18)と渡辺杏夢さん(17)は、三浦陽翔投手と4番鈴木琉生選手のクラスメート。渡辺さんは鈴木選手がサヨナラ3ラン本塁打を放った焼津中央戦の応援に行った。「試合前に宣言した通り本当に打ったので格好良かった。みんな立ち上がって喜びました」
焼津水産は敗退したが、三浦投手は「けがで6月中旬までボールを握れなかったが、大会に間に合ってよかった」と振り返った。鈴木選手は「最後まで自分たちの野球ができた」。三浦投手は養殖業、鈴木選手も魚に関係する仕事を目指していく。
店内の水族館「スマートアクアリウム静岡」では21、24の両日、生徒による解説を実施する。また同校から譲り受けたニホンウナギを8月31日まで展示する。(青山祥子、大海英史)