
女性政治家はマスクをつけると支持が下がるのに、男性政治家は変わらない――。九州大学大学院准教授の室賀貴穂さん(労働経済学)のチームが、日本の有権者を対象に初めて実証した。室賀さんは「マスク1枚でも女性政治家は外見に関わる要素で左右される可能性があり、こうしたジェンダー格差が女性政治家が少ない要因の一つかもしれない」と話す。
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室賀さんとチャールズ・クラブツリー米ダートマス大助教(現在は豪モナシュ大准教授)による研究で、結果は国際学術誌に発表された(https://doi.org/10.1017/S1468109924000082)。
「外見」は政治家への支持や投票に影響し、とくに女性への影響が大きいという研究は国内外である。ただ、マスクの着用がどう影響するかを調べた研究はなかった。
今回は、18歳から74歳までの日本人有権者約1500人に、安倍晋三氏(当時首相、故人)や小池百合子東京都知事ら、男女2人ずつの著名政治家の「マスクあり」「マスクなし」の写真を見せ、支持の度合いを5段階で評価してもらった。また、「魅力」や「有能さ」「賢さ」など五つの印象についても評価してもらった。
その結果、男性政治家はマスクをつけていても、つけていない場合に比べ、「支持」の度合いが統計的に有意に下がることはなかった。また印象も悪化しなかった。
一方で女性政治家はマスクをつけている方が、「支持」が統計的に有意に下がった。ただし五つの印象評価は悪化しておらず、なぜ支持が下がったのか、今回の調査では説明できなかった。
「笑顔でいること」求められる女性
室賀さんは、一つの可能性と…







