東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が5月にフィリピンで開かれるのを前に、ASEANと国軍主導のミャンマー新政権の間で関係修復を模索する動きが出ている。域内に影響力を持つ中国も双方を後押ししている。
- スーチー氏側近、解放も監視下か 周辺に眼光鋭い男ら 恩赦の狙いは
「ミャンマーがより多くの対話・協力メカニズムに参加し、ASEANと良好な相互交流を進めることを支持する」
25日にミャンマーを訪れた中国の王毅(ワンイー)共産党政治局員兼外相は、ミャンマー新政権の大統領に就任したミンアウンフライン氏との会談でこう述べた。中国外務省によると、王毅氏は多国間の場でミャンマーを擁護していく立場も伝えたという。
陸路でインド洋に出られるミャンマーは地政学上の要衝にある。中国は「経済回廊構想」を進めたい思惑から、クーデター後、ミャンマー国軍に急接近した。ミャンマーの国際社会への復帰を支え、ASEANへの影響力をさらに強める狙いもあるとされる。
暴力停止のめどなく、親軍政権は継続
ミャンマー国軍はクーデター以降、市民の弾圧を続けてきた。国際社会が求める民主化指導者アウンサンスーチー氏の解放にも国軍は応じず、ASEANは国軍を首脳級会議から排除してきた。
ただ、国軍は昨年末から民主派を排除した総選挙を実施し、今月、軍主導の政権を樹立。国軍がASEANと交わした暴力の停止などの「5項目の合意事項」の履行や、スーチー氏が解放される見通しは立っていないものの、親軍政権は当面続く見通しで、ASEAN側が対応を余儀なくされたかたちだ。
議長国を務めるフィリピンの…









