大阪狭山市教育委員会は、市内の公立幼稚園やこども園、小中学校の適正な規模や配置の実施方針を検討している。素案では、幼稚園3園とこども園1園を統合して新こども園1園を整備することや、児童数の少ない小学校1校を市全域から通えるようにすることなどを盛り込んだ。22日まで意見を募っている。
市立幼稚園の園児は2004年度は548人だったが、23年度は169人だった。市教委は発達段階に応じた適正な規模での集団活動の実践が難しくなっているとして、幼稚園とこども園の統合を検討。新しいこども園を市立子育て支援センターぽっぽえん(西山台3丁目)の敷地と南第一小学校(同)の敷地の一部に整備するとした。送迎バスの運行や保育時間の延長を検討する。
小学校では南第三小(西山台6丁目)を来年度から市内全域から通える小規模特認校にし、中学校では老朽化している狭山中学校(狭山4丁目)の校舎を建て替えるなどとした。
市教委は集まった意見を参考に案を作り、8月にパブリックコメントを実施。9月に方針を定める予定だ。詳細は市ホームページ(https://www.city.osakasayama.osaka.jp/machizukuri_shisei/seisaku_keikaku/2/6975.html)で。(前田智)