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玉名女子
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 第68回県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)は30日、高校Aパートの代表選考会が県立劇場であり、玉名女子、熊本北、八代白百合学園の3校が九州吹奏楽コンクールに出場する代表に選ばれた。

 代表選考会に進出したのは、玉名女子、熊本北、慶誠、熊本国府、済々黌、熊本学園大付、熊本工、八代白百合学園の8団体。代表の3校が出場する九州吹奏楽コンは、8月25日に福岡市の福岡サンパレスである。

 代表選考会で最初に登場したのは全国大会常連の玉名女子。美しく芯があるサウンドで「カタリナの神秘の結婚(2023年版)」(樽屋雅徳作曲)を吹ききった。

 絵画をもとに作られた曲で、メンバーは移り変わる曲想ごとにシーンや色合いをイメージして臨んだという。

 打楽器代表の児玉みらいさん(3年)は「練習したことを指揮に乗せて表現した。いい出来だったと思います。ただ、課題も見つかったので修正していきたい」。木管楽器代表の岩村亜美さん(3年)は「イメージをさらに統一し、聞いている方に伝わる演奏がしたい」と次を見据えた。

 熊本北は「マードックからの最後の手紙(2021年版)」(樽屋雅徳作曲)を情感豊かに歌い上げた。

 横山颯希部長(3年)は「柔らかい、優しい音色が私たちの演奏の特徴。聞いている方に届けられたらと思いながら演奏した。緊張せず、最高の演奏ができた」と笑顔を見せた。

 熊本学園大付は「『ノートルダムの鐘』より」(A.メンケン作曲)を演奏。全員でこの曲をメインテーマにした映画を鑑賞し、イメージを共有して臨んだ。木下心寧部長(3年)は「気持ちを込め、最大限の力を出して、歌って、楽しんで演奏できた」と充実感をにじませた。

 熊本工は「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」(高昌帥作曲)で迫力ある演奏を披露した。小沢知佳部長(3年)は「緊迫感、緊張感を出せるよう練習してきた。会場に演奏を響かせられたと思う」とほっとした表情を見せた。

 この日は高校Bパートの演奏もあり、3団体が南九州小編成吹奏楽コンテストへの出場を決めた。同コンテストは8月11日に鹿児島市で開催される。

 高校Bの審査結果は以下の通り(○は南九州小編成吹奏楽コンテストに出場)

【金賞】○熊本信愛女学院中・高、球磨中央、八代工・八代清流・水俣、小国、○御船、天草拓心、○熊本マリスト学園中・高

【銀賞】熊本工、ルーテル学院中・高、熊本中央、翔陽、南稜、鹿本

【銅賞】菊池女子、有明、阿蘇中央(杉浦奈実)

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