「若年女性」の人口を分析し、「自治体消滅」の危機を訴えた人口戦略会議。「子どもを産むのは女性だから」というのは分かっていても、勝手に「産める数」と数えることへの違和感はぬぐえない。
何がこんなにひっかかるのか。「若年女性」であり、ドラマ「作りたい女と食べたい女」の脚本などを手がけた山田由梨さんに聞いた。
- 女性の身体を振り回す人口政策 中絶・避妊を自由にさせないものとは
「若年女性」の人口を指標にした人口戦略会議のニュースを見て、十数年前の「産む機械」発言から、女性を道具のように扱う認識は変わっていないと感じました。最近、出生率が過去最低を更新し「衝撃」などと言われていますが、この結果は必然だと感じます。
私は「若年女性」に分類される年齢です。政治家から定期的に発せられる「産む機械」のような言葉には怒りとショックを感じますが、同時に、そのような認識が今の少子化社会の要因の一つなのだろうと妙に納得します。
責任は棚上げ、女性を「わがまま」扱い
問題は「産まない女性」では…