三重県名張市の認定こども園「名張きぼうのこども園」で5月末、園児1人がおやつのパンを食べて急性アレルギー症状のアナフィラキシーショックを起こし、一時入院したことが、20日わかった。園側が原材料の確認を怠っていたという。
市保育幼稚園室によると、症状が出たのは食物アレルギーのある5歳女児。5月30日午後、米粉パンのジャムサンドを食べたところ、約1時間後に顔や首が赤くなり、発疹が出た。女児は、駆けつけた母親が持参した自己注射薬「エピペン」を打った後に救急搬送され、翌31日夕方まで入院した。現在は自宅療養中で、快方に向かっているという。
米粉パンには小麦や卵、牛乳などが含まれていたが、園の関係者は原材料が米粉のみだと思い込んでいたという。市は、園を運営する社会福祉法人にチェック態勢の強化や情報共有の徹底を指導した。(小西孝司)