Smiley face
写真・図版
平頭氷河の末端。人が小さく見える=2026年1月10日午前10時58分、南極・ラングホブデ、中山由美撮影

 南極の気候変動などを調べる「67次南極地域観測隊」に、朝日新聞からは中山由美記者と杉浦奈実記者が同行します。2025年12月から26年3月まで、二つの航路(レグ1、レグ2)で気候変動の影響などを調査する予定です。現地から、記事や写真、動画で南極の今をお届けします。

景色つくりあげた氷の力に圧倒

 南極大陸沿岸のラングホブデにいる隊員たちは、微生物を求めて岩を登り、谷を抜け、沢筋を歩き、毎日が探検のようです。岩と砂の荒涼とした景色は火星のよう、白い雪と氷をまとう壮大な景色は5千メートル峰の高山域にも見えます。

写真・図版
平頭氷河の末端=2026年1月10日午前11時50分、南極・ラングホブデ、ドローンで中山由美撮影

 1月10日は平頭氷河を目指して狭い谷を登り、奥へと進みました。池が並ぶ三ツ池谷、四ツ池谷を過ぎ、岩場を越えると「うわーすごい」「でかい」と口々に。白い壁が眼前に飛び込んできました。高さ数十メートル、幅は数百メートルありそうです。

 触れるとがっしり硬く、見上げると雪庇(せっぴ)、巨大なつららも垂れています。その先は何千キロも続く白い大陸。降る雪が氷となり、長い長い時間をかけて、海へ向かうのが氷河、その末端に今、立っているのです。

写真・図版
平頭氷河へと続く深い谷=2026年1月10日午後4時6分、南極・ラングホブデ、中山由美撮影

 歩いてきた谷は、氷河が流れて削り、その後、氷が後退してできた「U字谷」。岩肌に走る線は氷河が削った「氷河擦痕(さっこん)」。火山活動がないここでは、この景色を造りあげたのは氷、そのとてつもない力に圧倒されます。

写真・図版
平頭氷河の前で記念撮影する野外メンバー=2026年1月10日午後2時1分、南極・ラングホブデ、中山由美撮影

Share.