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3年間の任期を振り返る長岡幹泰・高知県教育長(右)と、今城純子・次期県教育長(左)=2025年3月28日午前11時33分、高知市丸ノ内1丁目、蜷川大介撮影

 3月末に任期満了で退任する高知県教育委員会の長岡幹泰教育長(68)は28日、定例記者懇談会で「かつて全国で最も高かった不登校の児童生徒の割合で、全国平均を下回ることができた」などと3年間の任期を振り返った。

 県教育長は行政出身者が続いていたが、長岡教育長は66年ぶりに教員出身者として就任していた。不登校については「居場所づくりなどを進めてきたが、さらなる対策が必要」とし、「小中学校とも学力に課題があり、心残りだ」「県立高校は2025年度からの振興再編計画で魅力化、特色化を図る必要がある」などとも語った。

 教職員の懲戒処分件数が2年連続で2桁となったことについては「私の言葉が一人一人の教職員に伝わっていないということだろう。私の力不足と言わざるをえず、児童生徒、保護者、県民の方々におわび申し上げる」と話した。

 懇談会には後任の今城純子教育次長(56)も同席し、教職員の不祥事について「危機的状況と考えており、再発防止と信頼回復に努めていく」と話した。

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