東京大学が授業料値上げを検討し、他大学に波及するかが注目されるなか、国立大学の授業料値上げに反対する学生団体が14日、東京都内で集会と会見を開いた。学生たちは「経済格差をより広げることになる」「進路選択のハードルが高くなる」などと懸念を表明。経済的な支援の拡充を求めた。
東大は2025年度に入学する学生から、授業料を今より2割(約11万円)引き上げる案を検討している。
衆院の議員会館であった集会には約250人が参加した。長期的にみれば私立も学費が上がっていることを踏まえ、東大の学生は「学費値上げの問題は、東大にとどまらない。国公立、私立も含む全ての大学の問題。高等教育の機会を閉ざしてしまう」とスピーチ。値上げをしているかどうか検討している広島大学から参加した学生は「地方の国立大学にも波及すれば教育機会を損なう」と指摘した。集会には党首も含め、野党各党の国会議員も20人以上が参加した。
この日、学生たちは、①国立…