Smiley face

【動画】「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」で手紙を贈りあったカップル=井手さゆり撮影

 「もう徹夜や無理はしないでね。何より、あなたが大切です」

 出会って19年目。東京に住むレズビアンカップルの鳩貝啓美さん(60)と河智志乃さん(53)は今夏、お互いに「ラブレター」を書いた。冒頭の言葉は、鳩貝さんから。一方、河智さんからの手紙には、こんな言葉がある。

 「絶大な信頼をもって一緒に生きてきたあなたとの関係を、『ふうふ』と呼ばずして何と呼ぶのだろう?」

写真・図版
手紙を書く河智志乃さん(左)と鳩貝啓美さん=2025年6月22日、東京都内、井手さゆり撮影(写真2枚をつなぎ合わせた)

 戸籍上同性であるため、法律婚が認められない性的マイノリティーカップル。その困りごとや現状を知ってほしいと、4年前から特定NPO法人「カラフルブランケッツ」(大阪市)が「私たちだって〝いいふうふ〟になりたい展」を全国50カ所以上で巡回展示している。鳩貝さんと河智さんの手紙と写真も、今年から加わった。

 鳩貝さんを通じて企画に誘われた時、河智さんが改めて考えたのは「いいふうふって何だろう」ということだった。

写真・図版
お互いに贈りあった手紙を読みながら言葉を交わす鳩貝啓美さん(左)と河智志乃さん=2025年6月22日、東京都内、井手さゆり撮影

 2人は出会って19年、同居して17年。人生の伴侶で家族だが、社会からその存在が見えていないと思う場面にたびたび直面するという。宿泊先で「似ていますね、姉妹ですか」と聞かれたり、車や家を買う場面でわざわざ言わないと関係性が伝わらなかったり。

 「異性カップルであれば、例えば一緒にウォーキングをしているだけで『あそこの家は仲がいい、いい夫婦』って言われる。でも私たちは社会にPRしないと、まだまだ姿が伝わらないんだなあって思ったんですよね」

 河智さんにはもう一つ、手紙を書きたい理由があった。

写真・図版
腎臓がんで入院・手術をすることになった河智志乃さんに、鳩貝啓美さんが贈ったノートの1ページ=2025年6月22日、東京都内、井手さゆり撮影

 2021年に河智さんに腎臓…

Share.