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2831キロ地点でコースアウトし、破損した車体を修復する和歌山大の学生ら=南オーストラリア州、和歌山大提供

 和歌山大学の学生チーム「和歌山大学ソーラーカープロジェクト」が8月末、世界最高峰のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2025」に出場した。オーストラリア大陸3千キロを縦断するコースでゴールまで残り196キロに迫ったが、惜しくも途中リタイアとなった。

 和歌山大は2年前にこのレースに初参加。規定時間内にチェックポイントまで到達できず、スタートから1千キロ足らずでリタイアした。今回は車体重量を約60キロ軽くするなど設計を全面的に見直した。学生らは開発費を集めるために企業を訪問し約50社から支援を取りつけ、完走と上位進出を目指していた。

 今年のレースは最終日まで順調に走行していたが、2831キロ地点で横風にあおられ、車両がコースアウト。ボディーの破損を修理し走行可能な状態にしたが、大会運営者が制限時間内のゴールは困難と判断。無念のレース終了となった。

 このプロジェクトを進めてきた同大の学生自主創造支援部門「クリエ」の担当者は「前回から大きく記録を更新し、学生主体で挑戦を一歩前に進めることができたことは大きな成長。ご支援に心より感謝申し上げます」としている。

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