教員免許は持つものの、教職に就いていない人たちを主な対象にした「ペーパーティーチャー研修会」が15日、松山市であった。産休や育休を取る教員の代員確保も視野に、潜在的な人材を教育現場に導く狙いがある。
愛媛県教育委員会が2年前から開催している。今年度は3回の研修会を予定しており、第1回のこの日は約40人が参加した。
研修会の参加者は、講師として教育現場で働く可能性が高いため、常勤・非常勤講師の給与や服務についての説明があり、続いて愛媛大学教職大学院の渡部ゆかり特定教授が「学校現場の今と皆さんに期待すること」と題して話した。中学校の教員経験が長い渡部特定教授は「社会人経験があるみなさんは、実社会の視点からアドバイスができる。その強みを生かしてほしい」と伝えた。学校現場に導入されているICT機器の説明もあった。
今年度の研修は11月にも松山市、新居浜市で開かれる。問い合わせは県教委義務教育課・高校教育課(089・912・2942)へ。