
子どもたちが安心できる環境をつくりたい――。なめらかに言葉が出てこない発話障害の吃音(きつおん)。和歌山市に住む当事者の大学4年生角谷(かどや)祐実(ゆうみ)さん(22)は、保健室で先生に言われた言葉を胸に、憧れ続けた夢に向かって歩んでいる。
12月初旬、香川県東かがわ市の市立引田小中学校で、小学4年生36人を対象に、吃音について学ぶ授業があった。吃音の当事者らが集まる団体「ことばの架け橋かがわ」(古市泰彦代表)が開催した。
団体に所属する角谷さんら大学生たちが、自身の症状や体験を伝えた。吃音は大きく分けて3種類。言葉を繰り返す「連発」、言葉を引き伸ばす「伸発」、言葉が出てくるまで間が空く「難発」だ。
「言葉に詰まったとき、先回りして言ってほしい人もいれば、待ってほしい人もいます」「わかるって思ったらうなずいてほしいです」。角谷さんらの説明に、児童はぶんぶんと首を縦に振り、話を聞いていた。
児童の前に立つ角谷さんは、吃音の症状が全く出ていないように見えた。
授業後、角谷さんに子どもたちの反応について尋ねると「難しいかと思っていたけれど、真剣に聞いてくれました」と答えてくれた。
角谷さんは言葉を話し始めたときから吃音があり、症状は難発と連発。特に自分の名字の頭文字であるカ行、タ行が苦手だ。今は発音しにくい言葉を別の言葉に置き換えるなどして、対応しているという。
中学時代に「逃げられなくなった」
角谷さんが「逃げられなくな…














