
焼き鳥に見立てた串に刺さっていたのは、「ねぎましておめでとうございます」と書かれたミニチュアのはがき。大阪市の企画会社「人間」が、年賀状ならぬ「ねぎま状」を制作した。
2025年はサザエの貝殻を使った「サザエて頂いた皆様へ」、過去には「煉瓦(れんが)状」「はやすぎる年賀状」など、15周年を迎えた人間はこれまでも趣向を凝らした年賀状をつくってきた。
今回は初めて社外からもアイデアを募り、179案が集まった。見た目の面白さや「芯の通った創作」の心意気が伝わる、ねぎま状が選ばれた。
はがきは画用紙、ネギは紙粘土を使い約500通をインターン生やボランティアも含めた総勢26人で手作りした。
縦5センチ、横3センチのはがきは、実際の年賀状のように宛名やメッセージが書き込まれている。人間の広報担当者は「A3の紙に印字してカットしました。内容も『焼き鳥ギャグ』をちりばめています」と話す。
制作に苦労したのは、ネギの方だったという。「食品サンプルも検討しましたが、一つ一つ違う味を出したくて手作りにしました」。黄緑色に着色した紙粘土に縦線を入れ、巻物状にした。
完成したはがきとネギは焼き鳥のように、ライターやバーナーなどで軽くあぶり、最後はレジン(樹脂)を塗って強度とつやを出した。
細部までこだわった仕上がりに、「なぜそこまで手をかけるのか。狂ってる!」「どうやって作った」といった感想が上がっているという。
担当者は言う。
「面白くて変なことを考えるのが会社の原点なので、反応してもらえるのはうれしい。『本年もよろ串お願いします』」










