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吉川友さん=2026年8月24日、朝日新聞大阪本社、小松隆次郎撮影
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 歌手・俳優として活動する吉川(きっかわ)友さん(34)は今年、デビュー15周年を迎えた。グループアイドル全盛期にソロでデビューし、アイドルらしいみずみずしさと大人の女性としての表現を行き来しながら、自分らしい立ち位置を築いてきた。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いと飾らない素顔も持ち味だ。

「モー娘。」に憧れた少女がソロアイドルに

 もともと「モーニング娘。」のファン。14歳だった2006年にオーディションを受けたが最終審査で落ち、同じ事務所の研修生になった。

 「初期からのファンの存在は本当に『ありがてぇ』って思います。20年近く成長を見守ってくれている人もいて、ほぼ親戚の感覚ですね(笑)」

 デビューしたのは19歳になったばかりの11年5月。AKB48がミリオンヒットを連発し、選抜メンバーをファン投票で決める「総選挙」が社会現象になるなど、グループアイドルが音楽シーンの中心だった。

 「グループに入りたいと思っていたので、ソロデビューはびっくりでした。でも、上下関係や制約の厳しさを考えると、自由にできる『一匹おおかみ』の方が性に合っていた」と振り返る。

アーティスト路線へ それでも残る葛藤

 事務所の先輩には、00年代前半に活躍した松浦亜弥さんや藤本美貴さんらがいる。吉川さんも当初は正統派アイドルとして売り出され、明るくポップな曲調を中心に歌っていた。

 30代になったころからは落ち着いた雰囲気の楽曲が多くなり、新曲「Moonlight Drive」も疾走感のある大人びた曲調だ。「アーティスト路線でいきたいっていう自我が芽生えた」ため、徐々にシフトチェンジしてきたという。

 一方、アイドルイベントに出演するときは「コールで盛り上がるような曲ではないので観客は楽しめているかな?」と不安になることも。他の出演者には「姉さん」、スタッフからは「先生」と呼ばれる。「もうキャピキャピには戻れない。いっそのことアイドル界の『ドン』を目指そうと思っています」と笑う。

再ブームを信じて 続く挑戦

 歌唱力を強みにソロで活動を続けてきたが、爆発的ヒットとは縁がなかった。「大きく下がらないけど、上がるわけでもない。友だちには『低空飛行の達人』って言われます」

 そう自虐しつつも、「だからこそ続けられたのかもしれないとも思う。まだソロアイドルは少ないけど、流行は繰り返すって言うじゃないですか。再ブームを信じています」。

 10月30日からは、10年前の初演時から主役を務める音楽劇「夜のピクニック」が水戸市で幕を開ける。今回で3度目の出演となり、茨城県出身という縁もあって作品への思い入れは強い。

 「高校生役なんで、正直きつい」としつつ、「内面からあふれ出る若々しさがないと演じられないので、フレッシュな気持ちで臨みたい」と意気込む。

     ◇

 吉川さんがこれまでの活動や今後の路線について語ったインタビューの、主なやりとりは次の通り。

やっぱり1人が性に合う

――ソロアイドルとしての苦労は。

 人気を全て1人で背負う大変…

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