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米軍とフィリピン軍は台湾に近いフィリピン北部ラオアグの海上を実射演習の場所に選んだ=2024年5月6日、ラオアグ、大部俊哉撮影

 轟音(ごうおん)とともに南シナ海へと突き進む砲弾。次の瞬間、「敵の水陸両用船」が水柱を上げて次々と爆発していった。

 フィリピン最北部・北イロコス州ラオアグの砂丘で5月上旬、米軍とフィリピン軍が「島の防衛」を想定した実弾射撃演習を立て続けに決行した。イスラエル製の自動トラック搭載型榴弾(りゅうだん)砲システム(ATMOS)を配備し、155ミリ榴弾砲やフリゲート艦に搭載した対艦ミサイルなどを放った。

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 南シナ海での実射演習は昨年もあったが、今年は演習場所に大きな注目が集まった。米中対立の火種になっている台湾の南端、恒春半島まで約400キロに迫る場所だったからだ。東京―大阪間ほどの距離しかない。

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 「『台湾有事』を意識したものなのか」

 集まった現地メディアからは両軍の責任者に対し、2027年までに準備が整うとの臆測が語られている、中国の台湾侵攻に絡めた質問が相次いだ。

フィリピン北部に広がる米軍の足場

 現場には台湾メディアも駆けつけ、問いかけた。「台湾海峡での全面戦争。これを懸念しているのではないのですか?」

記事後半では、フィリピン外務省の元高官へのインタビュー内容を紹介します。元高官は台湾南部を「柔らかい腹部」と指摘。米国や中国の狙いを分析します。

 米軍のセダホルム司令官は「…

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