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【遊ばない子どもたち】

 外遊びができない子どもには、「非認知能力」の獲得など様々な影響がでるといわれています。そんな視点から、大妻女子大学の木下勇(いさみ)教授(環境情報学)は「子どもに優しい街づくり」の大切さを説きます。欧州などの取り組みに詳しい木下教授に提言を聞きました。

「ボール遊びはしないで」と書かれた看板がある公園=2024年6月12日、埼玉県朝霞市、佐藤祐生撮影

 遊びは、子どもにとって食べること、寝ることと同じ基本的なことであり、ひとつの権利です。欧州では生きる力をつけるものとして扱われています。

 遊びを権利として定めた「子どもの権利条約」を、日本は1994年に批准しています。ですが、「遊びはむだなもの」と二の次にされがちです。勉強と対立する概念になってしまい、その重要性は十分に理解されていません。

 海外では、子どものころに遊ぶ大切さを示すエビデンスが数多く示されています。

 たとえば、犯罪心理学では犯…

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