宮城県加美町の町立小学校で2022年、小学2年生だった男子児童が上級生からいじめを受け、不登校になったとして、男児の保護者が19日、第三者調査委員会の設置を求める要望書を町教育委員会と県教委に提出した。
保護者によると、男児は22年8月、下校時に複数の上級生に待ち伏せされ、うち1人に体当たりされた。その際、首にかけていた水筒が電柱にぶつかって壊れ、男児も首をねんざしたという。
同じ上級生からは「お前の弁当箱をめちゃくちゃにして母親を殺してやる」とも脅されたという。男児は2カ月後の10月から不登校になり、翌年4月、町外に転校した。
男児の保護者はこれまで加害児童側に謝罪を求めたが、今月になって「因果関係が明らかになっていないので謝罪はしない」との回答が届いたという。そのため、今回、第三者調査委員会の設置を求めることにした。
町教委は「要望書の内容を確認し、速やかに対応を考える」としている。（中島嘉克）
