第72回全日本吹奏楽コンクール愛媛県大会(県吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)は28日、松山市民会館で高校B(20人以内)と職場・一般の2部門があった。第43回全日本小学生バンドフェスティバル県大会のステージパフォーマンス部門も開かれた。
高校B、職場・一般ではそれぞれ2団体が、小学生バンドフェスでは3団体が県代表に選ばれた。
高校Bと小学生バンドフェスの代表は8月23日に、職場・一般の代表は25日に松山市民会館で開かれる四国支部大会に出場する。
高校Bで、今回初めて吹奏楽コンクールに参加した愛光中・高は銀賞を獲得した。
赤松舞衣子部長(高2)は「セクションごとの自主練と全体の細かい修正を積み重ね、チームとして最高の演奏をできた。愛光の吹奏楽部が頑張っていることが伝わればうれしい」と語った。指導した村垣想人(おと)教諭は「本番は練習よりうまく吹き、パッションで乗り切った。部員に感謝している」と顔を紅潮させていた。
審査結果は次の通り(◎は代表)。(戸田拓)
全日本吹奏楽コンクール愛媛県大会・28日の審査結果
【小学生バンドフェス】金賞=◎四国中央市立松柏、◎松山市立桑原、◎松山市立余土▽銀賞=松山市立生石
【高校B】金賞=◎今治西、北宇和、東温、◎済美、川之江、川之石、新居浜東▽銀賞=宇和、内子、愛光中・高、野村、大洲農▽銅賞=南宇和、聖カタリナ学園、丹原、吉田、今治南
【職場・一般】金賞=◎藤原大征とゆかいな音楽仲間たち、◎愛媛交響吹奏楽団ウェーブ、松山市民吹奏楽団、愛媛リエート吹奏楽団▽銀賞=今治市民吹奏楽団
記事後半で、この日出場した全26団体の写真をご覧いただけます。
今治西・若槻教諭「未知との遭遇。楽しんで」
響くドラと大太鼓、繰り返され高まるリズム、うねる東南アジア風の旋律が、聴く人を興奮の境地へ誘う。
この日で吹奏楽コンクール出場15回を達成し、永年指導者表彰を受けた若槻吉泰教諭(39)が指導する今治西高校。昨年急逝した西村朗さん(1953~2023)の「秘儀Ⅵ」を演奏して金賞、愛媛県代表に選ばれた。
若槻教諭は、愛媛大在学中にも付属中とコンクールに出場した経験があり、40歳を前に出場15回を達成した。
コンクールで西村作品やショ…