
米軍によるカリブ海などでの「麻薬運搬船」への攻撃やイランでの軍事作戦を巡り、国際法違反の疑いが指摘されています。米国防総省の民間人保護センター・オブ・エクセレンスで、民間人被害評価部門の初代責任者を務めたウェス・ブライアント氏は、「『麻薬運搬船』への攻撃やイランへの攻撃は違法行為にあたる」と指摘します。
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――国連人権高等弁務官は、米軍によるカリブ海などでの「麻薬運搬船」への攻撃が国際人権法に違反すると批判しています。
国連の見解に全面的に同意します。トランプ政権が定義する「麻薬テロ」という概念は、法的にも倫理的にも精査に耐えず、テロリズムに当てはまりません。
関係者が本当に麻薬密売人だとしても、合法的な警察活動で対処すべきです。適切な当局が身柄を拘束し、裁判を受ける権利を保障すべきです。
――米軍によるイラン・ミナブの小学校への攻撃では、多数の子どもや教職員らが死亡しました。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、攻撃が国際人道法に違反し、戦争犯罪にあたる可能性があると指摘しています。
米軍がそこに学校があり、子どもたちが実際に大勢いたことを知りながら攻撃を決定したのであれば、明白な戦争犯罪です。ミナブでの攻撃は重大で弁解の余地のない過ちですが、故意ではないと私は思います。
しかし、軍隊が状況を把握し、より適切に行動すべきだったことが明白なら、故意ではない事件も戦争犯罪になり得ます。イランにおける米軍の作戦では、ミナブへの攻撃に限らず、無謀さが目立ち、過失が著しく増えている傾向がみられます。
【連載】読み解く 世界の安保危機 牧野愛博
ウクライナにとどまらず、イラン情勢や台湾、北朝鮮、サイバー空間、地球規模の気候変動と世界各地で安全保障が揺れています。現場で何が起き、私たちの生活にどう影響するのか。のべ520人以上の国内外の識者へのインタビューを連載でお届けします。
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