2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待をめぐり、奈良県の山下真知事は19日の定例会見で、参加するかどうかは各学校の判断に委ねるとの考えを示した。
県は既に、県内の小中高校生のチケット代1億7千万円を予算化するめどをつけている。
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山下知事は会見で、万博会場で3月に起きた爆発火災で安全性への懸念が出ていることを念頭に、「会場の安全対策は超重要な問題と思っている」と述べた。
県万博推進室によると、日本国際博覧会協会(万博協会)から安全対策が月内に示される予定という。
山下知事は、それらの安全に関する情報を教育委員会を通じて各学校に伝達し、その上で参加するかどうかは各学校で判断してほしいとの考えを示した。
参加・不参加についてはアンケートを7~8月に実施し、各校の意向を把握する予定という。
子どもの無料招待をめぐり大阪府は5月、意向調査の途中経過として、「回答のあった学校のうち約75%が来場を希望している」と発表。
これに対し、大阪府交野市の山本景市長は「(調査は)『希望しない』との選択肢がなかった」と批判していた。
山下知事は「大阪のアンケートがどういう趣旨でそうなったのか、わからない。事情を聴いた上で県として判断したい」と語った。(机美鈴)