
文部科学省は2026年度の当初予算案で、科学技術分野について9863億円(前年度比86億円増)を計上すると発表した。最もベーシックな研究資金となる科学研究費助成事業(科研費)は、101億円増の2479億円で、15年ぶりに100億円超の増額となった。
発表は昨年12月26日付。科学技術とは別に、国立大学を支援する「運営費交付金」も、過去最大の188億円を増額し、1兆971億円を計上した。ノーベル賞受賞者をはじめ研究者が長年求めてきた「基礎研究」への支援の強化に、政府として転じる姿勢を鮮明にした。
重点強化分野では、米国主導で日本も参加する有人月探査「アルテミス計画」関連予算を184億円(109億円増)計上。トヨタ自動車などによる月面探査車「ルナクルーザー(有人与圧ローバー)」の開発費などが含まれた。文科省の組織改革でも、人工知能(AI)によって研究の進め方が急変する潮流をリードしようと、AI for Science推進の司令塔となる企画官とチームを、来年4月に新設する。
当初予算額では横ばいが続い…







