
「桃源郷とは正(まさ)にこういう所をいうのだろう」(「かくれ里」)。随筆家の白洲正子にそう言わしめた和歌山県かつらぎ町の天野地区は、標高450メートルにある自然豊かな盆地だ。「にほんの里100選」(朝日新聞社・森林文化協会)にも選ばれているこの土地で同町の清水茜さん(30)は6月、念願の古民家の宿をオープンする。
「いろいろと縁があり、いい話が来て、どんどん乗っかっていった。そのスピードについていけないぐらい」と戸惑いつつも、喜ぶ。
堺市の出身。子どもの頃から訪れた祖母の古民家に興味があった。大学生の時、留学生と日本人学生が住む学生寮の寮長を務めた。感じたのは、国籍に関係なく集える場所の大切さだ。古民家の宿が夢になった。
天野地区との出あいは和歌山…










