
富山県西部を走るJR城端線・氷見線に2029年に導入される新型車両の35分の1の模型と、実物大のシートが富山県美術館(富山市木場町)で特別展示されている。展示スペースでは、模型で車両全体のデザインを、シートで車体の大きさが実感できる。
両線は、29年をめどにJRから、あいの風とやま鉄道に経営移管される。新型車両は同年春に導入予定で、県と氷見・高岡・砺波・南砺の沿線4市、鉄道事業者でつくる「城端線・氷見線再構築会議」で新車両を選考。三つのデザイン事務所に依頼し、「斬新」で、新田八朗知事が「自慢できる」と話すデザインが採用された。
外観はシルバーを基調に、路線が走る氷見海岸、水田地帯に民家が点在する散居村などを表現した青と緑色を配色。乗降ドアの窓は、砺波地域の伝統的家屋で見られる丸い窓を模した。内装には天井や床に木目を使い、温かみを感じる空間になっている。燃費が良く、寿命が長い蓄電池を使う「新型ハイブリッド気動車」だ。
また、15日には、新型車両をデザインした東京在住の鈴木啓太さん(43)が美術館で講演。「富山が持つ文化、歴史、自然の豊かさ、その中で暮らす人たちを思ってデザインした。何度も現地を訪れ、長い時間、悩んで完成させました」などと話した。聴衆からは「早く乗ってみたくなった」という声が聞かれた。
特別展示は来年1月25日まで。美術館の観覧料が必要。大人1300円、大学生650円、高校生以下無料。












