
第29回関西小学生バンドフェスティバルフロア部門と第53回関西マーチングコンテスト(いずれも関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が23日、大阪市港区のAsueアリーナ大阪で開かれた。
小学生バンドフェスティバルには6団体が出場し、金賞を受賞した池田市立呉服小(大阪)が11月22日に大阪城ホール(大阪市中央区)である全国大会の代表に決まった。
マーチングコンテストは中学生の部に25団体が出場。金賞を受賞したなかから、大阪市立堀江中、京都市立近衛中、大阪市立蒲生中、宇治市立東宇治中(京都)、西宮市立上甲子園中(兵庫)、豊中市立十三中(大阪)の6団体が11月22日に同ホールである全国大会の代表に選ばれた。
代表以外の結果は次の通り(演奏順)。
【小学生バンドフェスフロア部門】金賞=姫路市立城西小(兵庫)▽銀賞=高浜マーチングバンド、姫路市立城陽小(以上兵庫)▽銅賞=堺市立向丘小(大阪)、生駒市立あすか野小(奈良)
【マーチングコンテスト中学生の部】金賞=神戸市立多聞東中、神戸市立玉津中(以上兵庫)▽銀賞=八尾市立成法中(大阪)、精華町立精華中(京都)、豊中市立四中、向丘マーチングバンド(以上大阪)、京都市立洛南中、姫路市立飾磨東中(兵庫)、大阪市立緑中、尼崎市立武庫中(兵庫)、泉南市立一丘中(大阪)、高砂市立荒井中、神戸市立垂水中(以上兵庫)、摂津市立一中(大阪)、姫路市立白鷺小中(兵庫)▽銅賞=豊中市立十五中(大阪)、王寺町立王寺北義務教育、河合町立河合二中(以上奈良)、橋本市立高野口中(和歌山)
中学生の部レビューと出場団体の演奏写真
「ファイト~」「いつも通り~」
客席からの大きな歓声を受けて、中学生たちがアリーナに駆け出す。6分間の演奏・演技で、各団体が個性あふれる舞台を繰り広げた。
トップバッターを飾った大阪市立堀江中は、平和と愛をテーマに「宇宙戦艦ヤマト」から4曲の組曲で魅了し、金賞を受賞。見事、関西代表に選ばれた。
顧問を務めていた谷本卓さんは、9月初旬に亡くなった。部員たちは、先生への思いを胸に必死に練習に励んだ。
部長の住谷瑠花さん(3年)は、「最初の出だしから皆の気持ちもすごくのっていて泣きそうになった」。最後は隊形で「ヤマト」の文字を浮かび上がらせた。
「谷本先生に届けたくて、一音一音思いを込めて演奏した。きっと届いたと思う」

八尾市立成法中(大阪)は、エルトン・ジョンのナンバーをまとまりのある温かいサウンドで表現。アップテンポな曲のラストでは、ビートを利かせたメリハリのある音色でかっこよく決め、銀賞を受賞した。

精華町立精華中(京都)も銀賞を受賞。隊列が行進するときのまっすぐな動きが光った。「ムーン・リバー」の前奏のバランスや木管のハーモニーが心地よい演奏だった。

豊中市立四中(大阪)は冒頭のファンファーレからクリアなサウンドを豊かに響かせた。バンド全体のバランスを考慮してベルの向きにもこだわりを持った演奏で、特にトロンボーンの和声進行が美しく浮き立った。結果は銀賞だった。

小学2年から中学3年までの約30人で演奏した向丘マーチングバンド(大阪)も銀賞。冒頭のトランペットとバリトンが、温かい音色でしっとりとうたった。
ダイナミクスの幅が大きく、厚みのあるサウンドが印象的。ラストは複雑なリズムのメロディーを演奏しながら、堂々としたカンパニーフロントを見せた。
中学生のメンバーは、部活を終えてから小学校に移動し、バンドの練習を続けてきた。トランペットのソロを吹いた山尾紗世さん(中学3年)にとっては、「小学2年からずっとがんばってきた、青春の場所」。バリトンのソロを吹いた山本美真さん(中学1年)は「下の学年も先輩もみんな仲がいい。みんな、いま出せる全力は出せた」と話した。

神戸市立多聞東中(兵庫)は多彩な曲でメリハリのついた演技を披露し、金賞に輝いた。米津玄師作曲の「カイト」では、全員で凧(たこ)の形をつくった。曲線を凧糸のように見せるのに苦労したという。
部活動の地域移行によって、多聞東の名前は今年度で最後になるかもしれない。ドラムメジャーの飯田結季さん(3年)は「最後と思って、多聞東のパッションを存分に詰め込みました」と満足げに振り返った。

京都市立近衛中は、樽屋雅徳「アメリカン・スピリット」を演奏し、金賞を受賞。関西代表に選ばれた。

京都市立洛南中は、体を揺らしながらでも音のぶれが少ない演奏が光った。演奏中に黄色のスカーフをたらしたり、ドラムメジャーが黄色い衣装に早変わりしたり、視覚的にも客席を楽しませた。結果は銀賞だった。

「青春の輝き」や「オーメンズ・オブ・ラブ」など往年の名曲を演奏した大阪市立蒲生中は、金賞を受賞し、関西代表に選ばれた。
ドラムメジャーが大阪府大会…



