
「安全できれいな水が、これほど安く手には入る国は他にない」。ある専門家は、日本の水道事業者は経営努力を続けてきたと言います。私たちが支払う水道料金の使い道は? 詳しく探ると、料金の値上げが相次ぐ背景も見えてきます。
私たちが支払う料金で、すべてまかなう
Q そもそも水道水って、どうつくられている?
A 水道事業は、主に市町村が経営している。まずは、川や湖、ダムなどの水源から水を取り込む。次は浄水場で細かい砂を取り除いたり、消毒したりしてきれいな水に。そこから水道管を通じて、家庭や店舗などに送っている。
Q 水道料金は何に使われている?
A 法律によって、水道にかかるコストは原則、利用者からの料金でまかなうのがルール。独立採算制だ。
だから料金には、安全な水にする処理コスト、浄水場から送水するポンプの電気代も含まれている。水道管の整備費も、維持・管理費も料金収入でまかなう。もちろん人件費も。
水質や地形によって条件が変わってくる。だから、水道料金は市町村ごとに違う。

Q 人口密度も影響すると聞いた。
A 人口が密集していればいるほど、1人当たりの負担が軽くなる。効率的に水が配れるからだ。一方、水を送る面積が広いのに人口が少ない自治体は、1人当たりの負担が重くなる。
漏水対策も手が回らない事態に
Q 赤字になる自治体も増えているのか。
A 水道料金収入は、減る傾向にある。節水意識が浸透して使用量が減り、人口減で利用者自体が少なくなりつつある。
一方、出ていくお金は増えて…






