国谷裕子さんと歩くSDGs ソーラーシェア編①
米不足で露呈した農業の担い手不足と先行き不安。思うようには増えない再生可能エネルギー。二つの課題を同時に解決する方法としてジャーナリストの国谷裕子さんが注目する取り組みがある。太陽光パネルの下で作物を育てるソーラーシェアリングだ。

SDGs 国谷裕子さんと歩く
気候変動や貧困、食料危機など世界規模の問題の解決を目指し、国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)。ジャーナリストの国谷裕子さんと各地を歩き、私たちと地球の未来のために何ができるかを考えます。
太陽光パネルの下での農業 国谷さんと栃木へ
国谷さんは、ある事業者が気になっていた。北関東を起点にソーラーシェアリングを展開、しかも有機農業にこだわる株式会社グリーンシステムコーポレーション(GSC、本社・宇都宮市)グループだ。

6月中旬、小麦を収穫すると聞いた国谷さんが宇都宮駅に降り立った。駅前から車で30分弱、栃木県内でも有数の穀倉地帯である芳賀町へ。視界いっぱいに広がる黄金色の小麦畑の一画に、お目当ての場所があった。
グリーンな電気を売って有機農業を実現
通常の畑と異なり、3メートルほどの頭上に太陽光パネルが短冊状に並んでいる。農作業をしやすくするため、5メートル間隔で立てられた支柱の間を、コンバインが小麦を刈り取っていく。
国谷さんを出迎えたのは、GSCの阿久津昌弘社長(59)。栃木県や福島県、宮城県などで自前のソーラーシェアリングを86カ所(32ヘクタール)展開している。

阿久津さんは畜産を営む一家の長男で、栃木県農業大学校を卒業して就農した。だが、実家の経営が行き詰まった。
国谷裕子さん取材の様子は動画でも
記事の後半では、国谷さんが取材したソーラーシェアリングの現場を動画でもご覧いただけます。
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