
注目選挙区を歩く ミシガン
「100%、失望している」
11月3日の米中間選挙を控え、期日前投票が始まった10月24日。アラブ系住民が多く住むミシガン州ディアボーンで投票を済ませたエイブ・バシールさん(60)は、トランプ大統領への思いを語った。
2024年の大統領選で、初めてトランプ氏に投票した。「戦争はしない」と言い、ガソリン価格も下げると約束したからだ。だが、イランとの戦闘は続き、生活費は増すばかり。「得をするのは富豪や軍需産業だけ。もうたくさんだ」
- かすむ米兵21人の死 「戦争しない」はずが

今回は上院選の民主党候補アブドゥル・エルサイード氏(41)に投票した。「庶民のために働いてくれる」。富裕層に応分の負担を求め、生活費を下げる姿勢に期待する。
エジプト系でミシガンで生まれ育ったエルサイード氏は、引退を表明した民主党現職の後任を決める予備選で穏健派の候補を破った急進左派だ。当選すれば初のイスラム教徒の上院議員になる。
米中間選挙は、トランプ大統領を支える共和党が議会の多数派を守るか、民主党が多数派を奪還するかが最大の焦点だ。民主党が下院を奪還する可能性が高まり、共和党に有利とみられてきた上院でも、これまで安泰だった州にも接戦が広がっている。選挙直前に注目選挙区を歩いた。
上院の多数派を左右
自動車産業が集積するミシガ…


