
命がけでかけた電話だった。
でも、裏切られたような気持ちになった。
佐藤まみさんは、小学校高学年だった約20年前にかけた電話のことを今も覚えている。
佐藤さんは小学校で知った電話相談窓口にSOSを出したものの、対応は期待はずれでした。子ども時代を何とか生き延び、今は生成AIを使って、何でも相談できる理想の彼氏を作ろうとしています。しかしAI依存対策を求めるうねりの中で、彼氏にも異変が・・・。佐藤さんの当事者としての思いや、AI専門家の言葉も紹介します。
※自殺未遂や希死念慮に関する記述があります。つらい方は無理に読み進めないでください。
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「助けて!」と叫んでも
物心ついたころから、両親から虐待を受けていた。
アルコール依存症の父は子どもにも暴力を振るった。佐藤さんには性行為をさせたり、裸の写真を撮ったりもした。
母はストレスのせいか統合失調症になった。「お前さえ生まれなければよかったのに」。そう言いながら、何度も佐藤さんの首を絞めてきた。
当時の状況は「家庭内かくれんぼ」。親の視線を避け、缶ビールが開く音が聞こえると、四つ下の妹を連れて自宅の屋根の上にまで逃げた。
当時住んでいたのは、閑静な住宅街だった。子どもの泣き叫ぶ声はよく響いていたと思う。虐待を避けるために、「助けて!」と叫びながら家を飛び出したことも何度もあった。
でも、近所の人が声をかけてくれるとか、児童相談所の職員が訪ねてくるといったことは一度もなかった。
どう関わったらいいかわからない、ややこしい家庭だ――。周囲の大人たちは、そうやって見て見ぬふりをしていた、と感じる。
芽生えた「支援」への不信感
そんなある日、小学校で電話…














