
日本政府が独自制裁で北朝鮮訪問後の再入国を禁じている対象とみられる在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の教育局長が、訪朝後に日本への再入国を認められていたことがわかりました。詳しい経緯は明らかになっていませんが、政府が北朝鮮との対話再開を模索していることが背景にあるとの見方もあります。
日朝関係への影響はあるのか。北朝鮮の対外政策に詳しい朝鮮労働党39号室の元幹部で、現在は米バージニア州に住む李正浩氏に聞きました。
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――北朝鮮の日本政策は現在、誰が担っているのでしょうか。
かつては外交を外務省が担い、(拉致問題や情報収集などの)工作活動を朝鮮労働党統一戦線部や党対外連絡部が担当していました。
現在は、外務省が対日外交と対日工作の全てを担っているようです。崔善姫(チェソンヒ)外相とチャン・グムチョル第1外務次官兼第10局長が対日外交の責任を負っていると考えてよいでしょう。
【連載】北朝鮮の表と裏
北朝鮮はロシアや中国に接近する一方、日本批判を繰り返しています。各国の調査や脱北者の証言を積み重ねると、北朝鮮が長く自称する「地上の楽園」の表と裏が浮かび上がります。最新情勢を連載でお伝えします。
――訪朝した総連局長は金正恩(キムジョンウン)総書記とも接触しました。日朝外交に影響はありますか。
仮にこの局長が日本側からのメッセージを持っていたとしても、局長クラスでは、格が違いすぎて、金正恩氏に直接伝えられません。まず、崔氏かチャン氏を通じて伝える必要があります。
ただ、崔氏とチャン氏は「日本と対話すべきだ」とは、決して金正恩氏に進言しないでしょう。
日朝対話動かぬ北朝鮮の事情
――なぜですか。
日本は「無条件での対話」を…

