
「国際文化都市」を宣言している青森県三沢市で、幼児の集団健診の時に英語絵本を読み聞かせる「Everyone’s English」事業がスタートした。幼少期から英語に触れることで、英語力向上を図ることを狙いにしている。
「みんなで英語にふれ合って楽しむ」との願いを込めて名付けられた事業は、今月からスタートした。市の保健相談センターで毎月行われる乳幼児健康診査で実施される。
読み聞かせの対象は、3歳児健診を受ける親子だ。健診の待ち時間に1冊の英語絵本を紹介する。読み手は、市内の小中学校で活躍する外国語指導助手(ALT)の先生。英語の絵本は、市の図書館に所蔵されているものから選んでいる。
三沢市によると、22日の初回実施では、小さい子でも親しみのある「おおきなかぶ」の洋書絵本の読み聞かせをした。なじみのあるストーリーで、かぶを引っ張るフレーズも繰り返し出てくる。ネイティブスピーカーが「1、2、3、Pull!(引っ張る)」と掛け声を何度か唱えると、参加していた親子も自然と英語で復唱する姿が見られたという。
事業の狙いは、幼少期から英語に触れる早期教育の機会を確保することだ。米軍基地が所在する市では、外国人居住者も多く、英語が日常の近くにある。国際色豊かな街の特性を生かし、早くから英語に親しむことで、小中学校の英語教育へのスムーズな移行を目指している。3歳児健診は乳幼児期の節目の集団健診になるため、市在住の子ども全員が受けられるよう健診の場で実施することにした。
読み手になるALTは、市内計11校の小中学校で英語を教えるアメリカ出身などの5人の先生たちから、1人がメインで担当する。事業で扱う英語の絵本は、市の図書館とインターネットで貸し出す電子図書館に所蔵されている本から選んでいる。「どう読み聞かせればいいのか?」「電子図書館を利用したい」といった相談も、その場で受け付けるという。
市教委事務局生涯学習課の担当者は「早期に英語に触れることで、苦手意識はなくなります。家でも外でも少しずつ英語に触れる機会のひとつになれば」と話している。
申し込みは不要で、参加は3歳児健診を受ける親子に限る。出入りは自由。








