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 秒速で進化する生成AI(人工知能)が、人間が独占してきた「創作」という営みに入り込んでいる。

 人間が作った過去の楽曲を大量に学習したAIは、瞬時に楽曲を生み出せる。

 その曲を、人間が作ったものと見分けるのは難しい。

 音楽の著作権管理で9割のシェアをもつ日本音楽著作権協会(JASRAC)と、その巨象に挑んできた新興の著作権管理会社NexTone(ネクストーン)。

 競い合う両者はいま、生成AIへの対応を迫られている。

【連載初回はこちら】

競い合ってきたJASRACとNenTonenに、新たな共通の脅威が現れました。5回目では、生成AIとの闘いを描きます。

 「フリーライド(ただ乗り)は止めないといけない。それを許すと、(人間が)新しい音楽を作れなくなる」

 JASRAC理事長の中戸川直史(66)は21日、取材にこう語った。

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日本音楽著作権協会(JASRAC)理事長の中戸川直史=2026年8月、東京都港区、赤田康和撮影

 デジタル技術は、レコード会社や放送局などが中心だった音楽流通を変え、誰もが作品を発信できる時代を生んだ。

 JASRACとNexToneは、自由な流通を確保しつつ、作り手のために著作権使用料を集めてきた。

 だが、生成AIは、音楽の源である「創作」そのものを揺さぶる。

排除による「水際作戦」

 JASRACがまず取り組むのが、AIが自律的に生成した楽曲を管理対象から排除する「水際作戦」だ。

 今年6月に公開したガイドラインでは、人間が簡単な指示をしただけで、AIが自律的に生成した楽曲は管理対象としない、と明記した。

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AI生成楽曲の判定結果の例。シンクパワー社提供の資料から

 問題は、それをどう見分けるかだ。

 JASRACによる楽曲管理…

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