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LOB COFFEE HOUSE(京都)

 自家焙煎(ばいせん)珈琲店を開く準備を進めていた当初、「フルーツサンドを出すつもりはなかった」と話す店主の大野夏央澄(なおと)さん。季節のフルーツサンドが評判を呼ぶ「市川屋珈琲」に勤めていたこともあり、メニュー化の要望を受けて、何軒ものパンを試食。熱烈なファンも多いベーカリー「クルス」の湯種製法で仕込むパンドミに決めた。

写真・図版
店主の大野夏央澄さん。パンの切り方は果物に合わせて変えている

 注文の度に手切りするパンドミに、銅鍋で炊く、甘さ控えめのカスタードを薄く塗り、断面美を考えて果物を並べる。生クリームにはサワークリームや自家製キャラメルソースを加えることもあり、組み合わせや配合は果物によって変えている。

 大野さんが合うと薦めてくれたエチオピアをひと口飲んで、ブドウのフルーツサンドを手に取る。ベージュ色がかった食パンは指に吸い付くようなみずみずしさ。コクはあるがくどくない生クリームには粉砕したアールグレイの茶葉が混ぜられていて、口に含むと華やかに香る。そのフレーバーに負けない甘みを誇るナガノパープルからは果汁があふれ出す。時折シャリッと存在感を放つのは和梨、新甘泉(しんかんせん)だ。

  • 厳選推し店 あまから手帖×朝日新聞

 再びエチオピアを飲むと表情…

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