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1952年8月、盆踊りの際に明照院の本堂前で撮られた写真。住職の内田哲盛さん(右端)と浴衣姿の子どもたち=塚本はつねさん提供
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連載「窓」

 その寺にはいつも、人の気配がない。だが、境内に雑草が生い茂ることはなく、白い砂利の地面がまぶしい。

 福岡県柳川市の川沿いに明照院は立つ。15坪ほどの平屋で、建立は室町時代。石碑には「大永3年」とある。

 住職は、いない。

 50年余り務めた内田哲盛さんが2003年に亡くなった。継ぐものがおらず、不在のまま。ただ、内田さんの死から7年が過ぎて、本堂が建て替えられた。

 仏様も、いない。

 寺が「休眠」のまま残されると、犯罪に悪用されるともいわれる。23年、仏様の魂を抜く法要が営まれた。ただ、今も月に1度、ここに集まる人たちがいる。

 だれが、何のために?

 新しい本堂を寄進した人がいた。

 近くに住む諸藤栄一さん(74)。諸藤さんは言った。

 「子どもの頃、おしょさんから頂いたものをお返しするつもりでした」――。

 諸藤さんは子どもの頃、夏休…

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