
「金ちゃんヌードルが出てくれば歓喜し、うどんと聞けばテンションが下がる。私にとってうどんはそういったものだった」
こんな前書きで始まる一冊の本がある。タイトルは「うどんはそんなに旨(うま)いものではなかった」。香川名物のうどんをおとしめる本かと思いきや、そうではない。
うどん店「おか泉」の、今はなき坂出駅前の店で食べた味。「さか枝うどん本店」で朝食べるうどんの温め具合へのこだわりなどが12ページにわたって書かれている。
うどん愛が伝わってくるこの本は、個人や小規模グループが少部数発行する「ZINE(ジン)」と呼ばれるものだ。書き手も著名な作家やグルメライターではない。香川県丸亀市の本好きの会社員、湊智洋さん(49)が1年ほど前に初めてつくったものだ。
執筆や写真配置はワードで行い、インターネットで注文する印刷サービスを利用して100部刷った。価格は作り手が自由に設定でき、湊さんは1部200~300円で販売。これまでに40部ほどが売れたという。
見た目も形式も様々
こうしたジン作りの人気は高…

















