
ひんやりした山里の空気が、窯の熱でゆらぐ。珠洲焼作家の清水武徳さん(52)は11月28日、約3年ぶりの「窯出し」にこぎ着けた。
珠洲焼は、主に石川県珠洲市で作られる陶器。2024年元日の能登半島地震で、22の窯元すべてが被災した。清水さんが15年前に作った「穴窯」も、一部がずれて、煙突は倒壊した。
戻ってきた「相棒」との6日間
九谷焼を学び、2001年に珠洲に来た。「豊かな自然が好きだったのに、自然に裏切られた気もした。気力を取り戻すのに時間がかかった」
昨年9月、窯と煙突の修復を始めた。計6千個のれんがを積み直し、今年夏に再建を果たした。「完成した時は、窯が息を吹き返す感じがした」
大規模半壊した自宅の工房は…






