京都三大奇祭の一つで、由岐(ゆき)神社(京都市左京区)の例祭「鞍馬の火祭(ひまつり)」が今年も10月22日にある。住民たちが守り継ぎ、多くの松明(たいまつ)の炎が秋の夜空を焦がす。平安時代の940年、御所にまつられていた祭神を鞍馬へ迎えた様子を伝えているとされる。

当日は午後6時、「神事にまいらっしゃれ」の声を合図に、家々のかがり火(篝(えじ))がともされる。「サイレイヤ、サイリョウ」。鞍馬街道には勇ましいかけ声が響き、鞍馬寺の山門前で氏子たちが燃えさかる松明を突き上げると、祭りは最高潮に達する。

松明は毎年、地元の人たちがつくる。12日に鞍馬を訪れると、若者たちが年長者のアドバイスを受けながら松明づくりに汗を流していた。ただ、担い手不足が課題だ。今年3月には、学校統合に伴って鞍馬小学校の閉校式があった。
鞍馬火祭保存会の三宅徳彦会長(75)は「祭りは小さなころからすり込まれている。よく続いてきたとご先祖に感謝しています」と話し、次の世代に伝えていくという。
当日は国内外から多くの人たちが訪れ、叡山電車は「火祭ダイヤ」で運行される。鞍馬発出町柳行きの最終は午後11時24分。
















