Smiley face

 自民党総裁選に意欲を示す河野太郎デジタル相(61)が岐路に立っている。裏金事件の逆風を和らげようと、周囲は所属する麻生派の退会を進言するが、「数の力」を持つ麻生派は敵に回せない。世論か、党内力学か。日頃の歯切れの良さとは裏腹の逡巡(しゅんじゅん)が続く。

 河野氏は、差し向かいの麻生太郎副総裁に訴えた。「各地の選挙で自民党への逆風は想像以上です。国民の関心は『政治とカネ』で、その対応が不十分です」。21日夜、東京・赤坂の日本料理店。岸田文雄首相の政権運営への批判とも受けとれる河野氏の言い回しに、麻生氏はただ笑みを浮かべていたという。

 麻生氏はアルコールが不得手の河野氏を、近くのバーに誘った。2次会も含めて計4時間。河野氏は自らの総裁選立候補も、派閥退会も告げられなかった。

 国家公安委員長、外相、防衛相、ワクチン相。数々の閣僚歴を持つ河野氏が麻生氏を気にかけるのは、9月の総裁選では55人が所属する麻生派の票が重要度を増すと認識しているからだ。

 裏金事件を受け、首相は岸田…

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