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苦しみながらも優勝候補同士の一戦を制し、白星スタートを切った前期挑戦者の芝野虎丸十段=8日、東京・市ケ谷の日本棋院

 第51期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は8日、年明け最初の一局が打たれ、本局が今期の初陣となる前期挑戦者、芝野虎丸十段が福岡航太朗七段に勝ち、白星スタートを切った。敗れた福岡は1勝1敗となった。

 前期をともに6勝2敗の首位で終えた優勝候補同士の一局。前期は序列下位のためプレーオフに進出できなかった福岡は、名門・洪道場の先輩を相手に堂々の打ち回しを見せ、地合いで先行。福岡の大石を脅して追い込みを図る芝野に対し、大胆に手を抜いて懸案の大ヨセにまわり、シノギ勝負に懸けた。

 芝野は大石に猛襲をかけ、巨大な実戦詰碁になったが、福岡が鮮やかにしのぎ切り勝利に近づいたかと思われた。しかし形勢は見た目ほど離れておらず、極微のヨセ勝負となり、芝野が鮮やかに差した。

 今期は芝野と井山裕太碁聖の本命2強に、福岡、許家元九段、余正麒九段の3人が対抗と目されている。その最初の直接対決となった本局で芝野が勝った意味は大きい。弾みをつけて22日から宿敵・一力遼棋聖に挑戦する棋聖戦七番勝負に臨む。井山は昨年12月の初戦で伊田篤史九段に敗れており、本命2強の初戦は明暗が分かれた。

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