Smiley face
写真・図版
軟式交流試合の開会式に参加した女性審判ら=2025年5月5日、阪神甲子園球場、内海日和撮影

 第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、22日決勝)で、大会史上初めて女性の審判委員が出場する。

 女性審判委員は、これまで阪神甲子園球場で開催されている全国女子選手権大会決勝などで審判を務めたが、春の選抜大会、硬式と軟式の全国選手権大会での出場はなかった。

 17日の大会運営委員会で決まった。多様な人材の活躍を目的としている。公平性や競技の発展という観点からも大きな意義を持つとしている。

  • 「西谷先生」と呼ばれる意味 大阪桐蔭の勝利至上主義じゃない指導法

 今回選ばれた女性審判委員は、岩男香澄さん(神奈川)、佐藤加奈さん(埼玉)、森田真紀さん(同)、和田佳奈さん(栃木)、松本京子さん(佐賀)。

 5人は各地方大会に出場して経験を積んできた。そのほか、全国審判講習会に参加し、昨春の甲子園であった軟式交流試合で審判を務めた。

 森田さんは公立中学の教諭で、約20年前に審判を始めて以降、子育てをしながら続けてきた。「一人の審判委員として信頼されるよう行動していきたい」とコメントした。

  • 甲子園2部制、午前1試合と午後3試合に 3回戦までオンライン抽選

 他競技の高校の全国大会では、男子ラグビーや男子バスケットボールなどで女性審判が出場している。

 5人の審判委員のコメントは以下の通り。

 ①は「全国大会へ委嘱されたことへの意気込み」、②は「審判をはじめたきっかけ、動機」

岩男香澄さん

 ①「全国の選手や審判員が目指しても容易にはたどり着けない甲子園に、審判委員として立てることを大変光栄に存じます。選手が最後のアウトまで全力で取り組む姿に負けないよう、一球一打へ真摯(しんし)に精いっぱい務めさせていただきます」

 ②「父が審判員を務めており審判員が身近な存在であったため、自然と興味を持ち、プレーをしていた高校野球の引退を機に始めました。仕事の都合で一時離れていましたが、諸先輩方からの支えと後押しをいただき復帰し、現在は高校野球と軟式野球に邁進(まいしん)しています」

佐藤加奈さん

 ①「これまでの経験のすべてを力に変えて、一つひとつのプレーに真摯に向き合い、信頼を得られるように全力で挑みます。感謝の気持ちを胸に、少年少女に夢を与えられるよう甲子園を駆け回りたいです」

 ②「野球部の顧問をした際に、先輩に勧められて審判を始めました。戸惑いと失敗の連続でしたが、試合を公平に支えられること、技術指導にも生かせること、また自分自身の成長につながるというところに魅力を感じました」

松本京子さん

 ①「これまで支えてくださった多くの方々への感謝を胸に、夢の大舞台で大歓声に負けないジャッジをしたいと思います。そして、審判について多くの方に興味を持っていただけるよう、魅力を伝えたいと思います」

 ②「知人の誘いで審判に興味を持ち、気づけば毎週グラウンドに立っていました。誰よりも一番近い場所でプレーを追いかけることができることに魅了されました。先輩や仲間に支えられ、努力が結果へつながり今も立ち続けています」

森田真紀さん

 ①「このたびは、審判委員としてご委嘱を賜り、誠にありがとうございます。前例のない役割ではありますが、一人の審判委員として信頼されるよう行動していきたいと考えております。また、役割の重さを十分に受け止め、責任ある判定と円滑な試合進行に努めてまいります」

 ②「初めて勤務した学校では野球部員が少なく、練習だけでなく、練習試合でも何かお手伝いができないと考え、当時の監督さんにお願いして審判を始めました」

和田佳奈さん

 ①「この度全国大会に委嘱いただき、大変光栄に思っております。冷静さと謙虚さを忘れずに、一球一球に対して公正かつ的確なジャッジを行い、また全国の舞台にふさわしい審判ができるように精進してまいりますのでよろしくお願いいたします」

 ②「高校野球のマネジャーをしていた時に、当時の審判部長に声をかけていただいたことがきっかけです。最初は不安でしたが周りの方々の後押しもあり挑戦してみようと思いました」

Share.