
石原裕次郎や八代亜紀らが所属したレコード会社「テイチク」の発祥地は、奈良市だった――。意外と知られていない音楽史を語り継ごうと、朗読劇「テイチクうたものがたり」が23日、奈良市音声(おんじょう)館(同市鳴川町)で開かれる。市民参加型の企画で、公募で選ばれた14人が昭和の名曲を交えながら、同社の黎明(れいめい)期をたどる。

ストーリーの主人公は奈良出身の創業者・南口(なんこう)重太郎氏。1934(昭和9)年の創業当時、国内のレコード業界は、日本コロムビアや日本ポリドール、日本ビクターといった外国資本が元になった企業が圧倒的なシェアを占めていたという。
テイチクは古賀政男、ディック・ミネといった大物の活躍で国産レコードを世に送り出した。本社工場の火災や戦争という困難もあったが、戦後の復興とともに流行歌が息を吹き返す――。
脚本・演出は「奈良町」(奈良市)を拠点に活動している劇作家・音声館ディレクターの小野小町さん(62)。初演は2016年だが、小野さんが今春から音声館などを管理運営する団体の共同代表になったのを機に「音声館を交流と創造の場にしたい」と再演を考え、今回初めて出演者を公募した。
元テイチク社員も協力

メンバーは奈良市などに在住…














