
11月16日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は永田和宏さん、川野里子さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さんです。☆は共選作です。
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永田和宏選
授業抜け「いちご白書」を彼と観るそんな経験したかったなあ(三重県)藤井 恵子
凸凹(でこぼこ)と凹凸(おうとつ)とありなんとなく不器用そうな凸凹が好き(新潟市)太田千鶴子
遺憾にも18歳になりました。虹の麓も知らないままで(東京都)仁井見沙紀
病室の君のかわりに子を抱きて眠りに落ちる君の香のなか(神戸市)浅田 拓史
生きている私のなかに生きている大丈夫もう死者は死なない(東京都)萩野谷雅樹
口論の果てに別れたあくる日もまた飲んでゐる俺たちは何(西条市)村上 敏之
うすべにの藤袴咲く裏庭をするりするりと錆び猫がゆく(仙台市)小室 寿子
AIに戸惑うたびに思い出すケータイ拒否せしあの頃の母(中津市)瀬口 美子
主人なんて言ったことなどないくせに主人に相談しますで逃げる(東京都)伊東 澄子
折りいつてチャッピーに問ふ問ひ方を考へてゐる天然の脳(川崎市)松永 努
【評】藤井さん、バンバンの「『いちご白書』をもう一度」の歌詞はいつまでも切ない。あんな経験したかったと思う人にはなおさら。太田さん、確かに凸凹のほうが不器用そう。仁井見さん、下句の感覚が若い。十首目、チャッピーはChatGPTのこと。
川野里子選
サグラダファミリアに立ち光…






