
3月1日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さんです。☆は共選作です。
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佐佐木幸綱選
☆今日よりも明日はいい日と信じてる者だけの居る真夜中のジム(八千代市)松田 実樹
雪雲が浅間の峰を攻めてをり雲の裾より雪煙上がる(小諸市)星野 直人
自衛官の彼とデートの待ち合わせ今日の時間はヒトフタマルマル(相模原市)榎本 ハナ
胸の内語る心は半熟の卵の殻をそっと剝(む)くよう(ひたちなか市)安澤 美幸
指輪すら重くて肩が凝ると言った母の痛みが今よくわかる(所沢市)菱沼 志穂
白銀の壁を蹴ってはキラキラのネームの選手が宙に舞いたり(春日市)藤井 量子
☆はじめてのスキー合宿何回もキャリーの荷物を確認する夜(奈良市)山添 葵
叱っても叱りきれない母親に「ママ大好き」と孫が反撃(羽生市)本間 正実
手を繫ぎ施設入所の母送る笑顔を返す母の気遣ひ(横須賀市)岩崎 和子
知らぬ間に雪搔きしてくれし人ありき老いの身に浸む人の情けよ(つくば市)和田 瑠璃
【評】第一首、深夜のスポーツジムにスポットライトを当てて、上句、新鮮。行ってみたいと思う読者も多いだろう。第二首、雪の浅間山をうたって、うまい。とくに下句に注目。第三首、デートをうたってユニークな作にしあげた。
高野公彦選
めぐみさんの母堂九十歳の美…






