
発達障害のある15歳の少年が描く絵が絵本になった。障がいがあってもなくても、いろんな人がいていいんだということを、カラフルで愛らしいイラストとともにつづっている。
描いたのは、札幌市に住む春日井紘斗さん。自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)などの特性を持つ。小さなころから絵を描くのが好きで、HIROTOという作家名で個展も開く。4月から特別支援学校に通う。

絵本のタイトルは「まちがいだらけ」。登場するのは、春日井さんのオリジナルキャラクターのにゃんこ。同じ色で同じ模様のにゃんこたちが、見た目の違うさまざまなにゃんこと出会い、違うことは「まちがい」ではなく「わくわく」するものだと気付いていく物語。
文と構成を手がけたのは、石狩市の絵本作家、庄司あいかさん(40)だ。重症心身障害があり、言語の理解が難しい長男にも楽しんでもらえる絵本をつくろうと絵本作家に。「インクルーシブ絵本作家」として、障がいがあってもなくても一緒に楽しめる絵本や障がいの理解につながる絵本の制作のほか、絵本の売り上げを使って、障がい者の絵本製作支援などの障がいへの理解を広める活動にも取り組む。

庄司さんは「HIROTOくんのイラストは、カラフルで個性にあふれ、細部にまで丁寧な設定が息づいている。障がいや特性があってもなくても、どの子も自分だけの色を楽しみ、ほかの人が持つ自分とは違う色にも心をときめかせられるようにとの思いを込めた」と話す。
絵本(21センチ四方、36ページ)は、通販サイト「アマゾン」で1320円(電子書籍は1千円)で販売している。








